2017年11月18日

NHKドラマ「この声をきみに」余韻が残る異色のラブコメディ!

NHKドラマ「この声をきみに」の全8話の最終回が
先週の金曜日。

確か第1話の再放送を深夜の0時半ごろに見たのが
きっかけで、ついに最終回まで見てしまった。

ドラマはラブコメディで、竹野内豊さん主演。
確かに主演の竹野内さんは、バリトンの美声の
持ち主で、ドンピシャのキャスティング。

ドラマの演出は、主人公や登場人物たちの気持ちを、
かわいいお化けなどのアニメを浮遊させて表現したり、
また主人公や登場人物の空想や思いを劇中劇でミュー
ジカルの舞台や現代演劇の舞台さながらに表現していて、
妙にメルヘンチックだったりエキセントリックだったりした。
ドラマは竹野内豊さん演じる主人公は40台半ばの数学者。
大学で教鞭をとっているが、黒板に何かの方程式を書いて
解析するのに熱中して、学生たちにはほとんど見向きもしない
唐変木の数学教師。当然、学生たちも居眠りや私語ばかり・・・。

その不人気な数学教師に業を煮やした学部長が、話し方教室を
紹介する。当然、本人はやる気もない。

だがひょんなことから、朗読教室に通い始める。

偏屈だから朗読教室の講師・京子先生や仲間たちと
うまく打ち解けることができない。

また家庭では、そんな主人公に妻が愛想をつかして二人の
子供を連れて出て行ってしまい、専ら独身状態。

主人公は、にっちもさっちもいかない状態ながらも、
朗読教室に通っているうちに、次第に角が取れて
調和のとれた人間関係を作り出し、豊かな自己表現も
自然に身に着けてゆきます。

最後は、朗読教室の講師の京子先生とチャペルで会い、
彼女の耳元に低い声で
「この声をきみに」と言って
笑いながら二人肩を並べてチャペルを出ようとして
ドラマはフェイドアウトします。

原作者は、
朗読が人を変え、人間関係を調和させる と言いたい
のでしょう。

ドラマを見終えて、ネットで「朗読教室」を検索すると、
565000件のヒットです。

巷では、どうも朗読教室が静かなブームになっているようです。
ネットを見渡しているうちに、ふと丸谷才一のことを思い浮
かべました。

「たった一人の反乱」の作家である丸谷才一や大岡信ら作家や
文芸評論家たちが中心になって、「美しい日本語を取り戻すには
論語の唱和を学校教育に取り入れ入れるべきだ」と主張して話題
になったりしましたが、戦前回帰という世論の批判もあって、
運動になるほどの広がりは見せなかったという記憶があります。

しかし、丸谷才一らの主張は、詩歌や現代文を朗読するという
現在の「朗読教室」という形で受け継がれているのではない
だろうかと思いました。












posted by のんびり店長 at 20:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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